4歳にもなると
お子さんの自我がものすごく出てきて
「アレもやりたい」
「これもやりたい」
だとか
逆に
「これはやりたくない」
「今はしたくないの」
「これは食べたくない」
など
親から見て
「これはわがままでは?」と思ってしまうことも
多々出てきますよね。
そんな
子供のワガママ、
どこまで許すべきなのでしょうか?
このままワガママを許すと
大きくなってからも
ワガママな人間になってしまいそうで
心配ですよね。
そこで
今日は
この点について記事でまとめました。
子供のワガママはわがままではない
まず
最初にお伝えしたいこととして
子供のワガママはワガママではない
ということです。
というのも
ワガママというのは
ルールを守らず周りへの影響を考えず
自分勝手にやる人のことをワガママといいますよね。
でも
子供は
まだ
社会生活を営んでいませんから
社会生活のルールも知りませんし
自分のしていることが与える周りへの影響も考えてません。
だから
単純にルールを知らないだけです
守っていないわけではないので
ワガママではないのです。
また
自分のしていることが周りに与える影響
ということに関しても
子供の影響を大きく受けるのはお母さんですよね。
つまり
お母さんの都合で子供を動かしたい
という意味では
お子さんからは
お母さん自体がワガママ、自分勝手
だと思われているかもしれませんよ 笑
まず
子供が自分の言うことを聞いてくれない
ワガママだ
と思う人は
子どもは親の都合よくいくわけがない、
ということを知ってください。
そして
もう一つは
子供がそういうワガママ・ムリを言えるのは
親子の信頼関係があってこそだ
と
しっかりと
お子さんと信頼関係を築けているご自分を褒めてください。
信頼関係がない人には
子供も甘えられないですよね。
だから
多くのお子さんは
幼稚園ではいい子だけど
家ではワガママ
みたいになるのです。
つまり
甘えてくれるだけ
子供から
あなたは信頼されてるし愛されているということに
誇りを持ちましょう。
4歳の子供のワガママ、どこまで許すべき?
さて本題です。
4歳の子供のわがままですが
どこまで許すべきでしょうか?
これに関しては
ここまでは許して
ここからはダメ!
という
明確な線引をするものではありません。
というよりは
1つ1つの行動で
徐々に
社会のルールや我慢を覚えていってもらう
ということを意識していきましょう。
そうやって、
我慢したり社会のルールを覚えるのも子ども自身です。
あなたが代わりにやってあげることはできません。
お母さんの役割は、子どもが自分の力で生きていけるように、
見守り、支え、時に助言し、勇気づけ、子どもを信じて任せることです。
そのために
「お母さんから見た」ワガママを
どれだけ減らしていけるかは日頃の接し方が重要になります。
4歳の年齢の子供はまだ、目の前の自分の欲求を満たしたいだけで、
「こうすべき」ということがわかっていないので、
社会のルールや「すべきこと」を
お母さんが教えていく必要があります。
4歳の子供のワガママにすべきこと
そういう
子供のワガママに遭遇した場合
お母さんがすべきこととして
小さなステップ・成功体験を
時間をかけて根気よく経験させていくことが大事です。
たとえば
店のレジで人が少なく余裕があるときに
「ちょっと待ってね」と子供に声をかけて
他の人を先に行かせてあげて
そのときに
「偉いね、待てたね」
と褒めてあげる。
そうすると
子供は
待つことは偉いことなんだということを
しっかり理解できるようになります。
もしくは
おもちゃを一人で何個も持っているときは
「その中で1つ貸して、お願い。」
とお願いして
1つ貸したら
「偉いね、貸せたね。」と褒めてあげて
そのあと
おもちゃを返してあげる。
そうすることで
人にものを貸すことは良いことなんだ
であったり
人に物を貸しても、その後返ってくるんだ
という社会のルールを学んでくれます。
また
晩御飯の準備のときも
「スプーン持ってきて。お母さんの分もお願いね」と言って
もし、持ってこれたら
「ありがとう、優しいね」と褒めてあげる
そうすることで
人のためになるって良いことなんだ、と思うことでしょう。
このように
1つ1つ
小さな成功体験を子供に経験してあげることで
徐々に子供は社会のルールを覚えていくのです。
ここで
大事なのは
出来なくても叱らないことです。
上記のように
小さなお願いをして
お子さんがその通りに動いてくれなかったときに
「なんで、してくれないの?」
と
叱ってしまうと
子供の中に反発心が生まれてしまいます。
ですので
そういうふうに叱るのではなく
「〇〇してくれなくて、ママ悲しいな」
というふうに
自分が悲しいという感情だけ
子供に伝えておきましょう。
そうすることで
ママ大好きな子供は
「ママを悲しませたくない!」と
自発的に行動をしてくれることでしょう。
このように
1つ1つのことで
小さな成功体験を積み重ねて
我慢や譲り合いの大切さに気づかせる
それが
社会のルールを
子供がわかっていくキッカケになります。
子供のワガママ対応の注意点・コツ
そして
その子供のワガママに対応するに
意識するべき注意点やコツがありますので
それを
ここで合わせて紹介しておきます。
まずは子どもの話をしっかり聞き、認める
まず
大事なのは
子供も一人の人間ということです。
4歳ですが
4歳なりに、
しっかりと自我が芽生えている人間です。
だからしっかりと
子供の意見を尊重してあげましょう。
もちろん
言いなりになれという話では決してありません。
あなたからして
「いや、これはムリだろ」というワガママが多いでしょう。
ただ
そういうときでも
頭ごなしにダメ!と否定するのではなく
「そうだね、〇〇ちゃん(子供の名前)は△△したかったんだよね」
と一度
子供の意見を受け入れてあげましょう。
そうすることで
子供は
「ママは自分の意見を聞いてくれている」
と思うので
自分は受け入れられているというふうに思えるようになります。
もし
これが頭ごなしに否定していたら
「ママは何でもダメって言って
僕(私)のことが嫌いなのかなぁ」
というふうに
自己肯定感をなくしてしまいます。
子どもは何より親に気持ちを受け止めてほしいのですから。
ですので
どんなにムリな要求だったとしても
まずは
「そっか、~したいんだね」とオウム返して
子どもの気持ちに共感してあげましょう。
これが
子供の教育を考える上で
もっとも大事なことです。
まずは自分の選択肢について興味を持たせる要素を伝える
ただ
かといって
ムリな要求で
受け入れられないものは受け入れられないですよね。
そういうときに
まず、すべきことは
自分の選択肢にできるだけ興味をもたせる
ということです。
たとえば
お風呂に入るときに
「お風呂に入りたくなぁい!」
と言い出したとします。
そういうときには
「そっか、〇〇ちゃんはお風呂入りたくないんだね」
と
一旦、認めてから
「でも、
ママは〇〇ちゃんとお風呂で遊びたかったなぁ。
お風呂で待ってるアヒルさんとママと〇〇ちゃんの
3人でおしゃべりしようよ」
というふうに
自分が受け入れてほしい提案に
興味を持つような要素を伝えることが大事です。
そうすることで
「それだったら、お風呂行きたい!」
と思ってくれたら、
結果として、こちらの要求が通っていることになりますよね。
そして
もちろんですが
提案した以上は、その内容は実行してくださいね。
(今回の場合はお風呂でおしゃべり)
そうでないと
「ママは嘘ばっかりつく」ということが
子供の中に刷り込まれてしまって
普段のいうことも
聞いてもらえないようになります。
他のことで気をそらさせる
もしくは
他のことで気をそらさせるのも有効です。
たとえば
「お風呂に入ろう」と言ったら
「嫌だ、銭湯行きたい!!
大きなお風呂に入りたい!」
というふうに
ワガママを言った場合、
「そうなんだね
〇〇ちゃんは大きなお風呂に入りたいんだね」
と言ったあとに
「まず、ちょっとお菓子食べる?」
とか
「ほら、この人形、かわいいね」
とか
そういうふうに
話題をお風呂以外の話をして
気をそらさせるというのも時に有効です。
そして
ある程度
子供の意識が落ち着いてきたら
「じゃあ、お風呂入ろっか」
といえば
案外「大きなお風呂に入りたい」ということを
忘れているときも多いです 笑
そして
ここで大事なのは
他のもので気をそらさせるときに
一人にさせない
ということです。
たとえばですが
テレビをつけてとかYoutubeをつけて
注意をそらさせる
みたいに
子供一人で気をそらさせるんじゃなくて
お母さんが子供とおしゃべりをしたり
一緒に遊んだりして
その内容に参加できるようなことを選んで
それで気をそらさせてあげましょう。
そういう共同作業をすることで
そこに「連帯感」が子供ながらに生まれますので
その段階で
信用している仲間からの提案
(つまり、お母さんの本来の要求)が
通りやすくなります。
ですので
ほかのことで気をそらさせる場合は
できるだけ
一緒にできることを選んで
気をそらしましょう。
選択肢を用意して、相手に選ばせる
そして
自分の選択肢をそのまま通せない場合
ほかのことで気を反らせてもだめな場合の
とっておきの方法が
「選択肢を用意して、相手に選ばせる」
ということです。
たとえば
さっきの
「お風呂入りたくなぁい」
のときの場合
「そうなんだね、〇〇ちゃんはお風呂入りたくないんだね。
でも、
ママはお風呂で〇〇ちゃんとおしゃべりしたいな」
という感じで興味をもたせたあと
「じゃあね
お菓子食べてからお風呂にいくか
ピピッとなってから(つまりタイマー)お風呂にいくか
どっちがいい?」
と聞いてみます。
内容見ておわかりだと思いますが
この選択肢、
どちらを選ぼうと
お風呂にいくことに変わりはありません 笑
でも
子供からしたら
自分に選択肢を与えられたような気持ちになっていますので
そのどちらかを選んでくれます。
このように
自分の意図した選択肢を用意することで
相手の意見を優先したようにみせて、
実は自分の枠組みで動かしている
ということが実現できるんです。
ですので
子供のワガママには
このように
わがままを聞く・わがままを聞かない
の2つに1つではなくて
この部分は譲歩してあげながら
全体的な枠組みではこっちの意見を聞いてもらう
というふうに
子供の自尊心を守った形にするのが一番です。
大事なのは完璧主義にならないこと
以上が
4歳の子供がワガママを言ったときの対処法です。
ただ
とはいっても
全てがうまくいくわけではないと思います。
なので
ここで考えておくべきことは
完璧主義に
思い通りにしようとしないこと
です。
というのも
子供のワガママがストレスになる
大きな理由は
お母さんの中のタイムスケジュールがあって
それに合わせようとしたときに
それを乱すからストレスになるんですよね。
そのタイムスケジュール
「たまには守らなくても良い」
というふうに
ゆるく運用してあげましょう。
たとえば
たまには
子供がお風呂に入れない時があっても良い、
夜9時にねれない時があっても良い、
など
自分で決めた決まりを・スケジュールを守らなくて良い
と思った瞬間に
子供のワガママがものすごく可愛く感じますよ。
夫婦で子育てをしていきましょう。
あと大事なのは
「夫婦で子育てをする」ことです。
当たり前だけど
子育ては子育てしている側に負担がかかります。
なので
基本的に
お子さんと一緒にいる時間が長いお母さんに
子育ての負担はかかってしまいます。
そして
そのなかで
お母さんが
「私一人で全てしないといけない」
という責任感で
お母さんが完璧主義であれもこれもしっかりしよう
と思うと
さらに負担がのしかかってくることになります。
でも
ここで
「子育ては夫婦でするものだ」
という認識で
もし
お母さんが今、出来ないことがあっても
「これは旦那に任せちゃえ。」
くらいの感じで
相手に協力をすることを基本に置くと
子育てもちょっと気楽になりますよ。
例えば皿洗いや洗濯物干しなど
子供以外の内容については
旦那さんに任せるとか
寝かしつけなどで旦那さんに任せるなど
しっかりと夫婦で子育てをしていきましょうね。
まとめ
以上が
4歳の子供のワガママをどこまで聞くべきか
について
私の見解でした。
基本は
「ここまでワガママを許す」
というふうな
完全に黒か白かで分けるのではなく
1つ1つの行動で
子供にちょっとした我慢を覚えてもらって
小さな成功体験を重ねることで
社会のルールを少しずつ覚えていってもらいましょう。
また
子供のワガママに対応するときに
大事なことが
- まずは子どもの話をしっかり聞き、認める
- 自分の選択肢について興味を持たせる要素を伝える
- 選択肢を用意して、相手に選ばせる
- 完璧主義にならない
- 夫婦で子育てをしていく
の
5点です。
子供のワガママは
お母さんへの愛情表現、信頼の証だと思って
優しい目で見てあげましょう。